英検®とは?各級・レベルから受験詳細や勉強方法を解説
英検®とは?
公益財団法人日本英語検定協会が実施する、正式名称「実用英語技能検定」です。一般に英語検定または英検®と呼ばれ、日本で最もよく知られている英語の資格試験のひとつでしょう。
試験問題は4技能のバランスを重視し、社会で求められる実用英語が出題され、身の回りの日常会話から教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面が想定されています。
各級の目安
- 5級 中学初級程度
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英語を習い始めた方の最初の目標。
家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。英語の基礎固めに最適です。 - 4級 中学中級程度
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出題形式や内容が、より実用的に。身近なトピックを題材とした読解問題が加わります。
- 3級 中学卒業程度
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筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。
中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省) - 準2級 高校中級程度
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教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。
高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省) - 2級 高校卒業程度
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医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。
海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。
ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。 - 準1級 大学中級程度
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エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。
「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。 - 1級 大学上級程度
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二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。
英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力が求められ、世界で活躍できる人材の英語力を証明します。
受験形式
ペーパーテスト
従来の会場にてペーパーテストを受ける形式です。一次試験では筆記試験(Reading・Writing)とListeningテストが行われます。5級、4級の解答はマークシート方式で行い、3級、準2級、2級、準1級、1級ではマークシート、および英作文問題が記述式となっています。
各級とも筆記試験に引き続きリスニングテストが行われ、3級~1級では二次試験の面接で、口頭での描写力や自分の考えを英語で話すスピーキング力も試されます。5級、4級は録音形式のスピーキングテストがあり、スピーキング単独の合否が出ます。
試験日程 年3回
- 第1回
- 一次試験:5~6月(会場による)
- 二次試験:6~7月(会場による)
- 第2回
- 一次試験:10月
- 二次試験:11月
- 第3回
- 一次試験:1~2月(会場による)
- 二次試験:2~3月(会場による)
英国(ロンドン)・米国(ニューヨーク・ロサンゼルス・ホノルル)の海外会場もあります。
S-CBT
従来型と同じ出題形式を取りつつ、全国47都道府県に1箇所以上設置されたテストセンターでパソコンを使用し1日で4技能を測ることができる試験です。実施級は準1級、2級、準2級、3級でスピーキングテストは吹込み式です。
「英検® S-CBT」に合格すれば、英検®(従来型)と同じ資格を得ることができます。
ライティングは筆記型かタイピング型を選択可能です。
試験日程
従来型は年3回ですが、S-CBTは試験日が多く原則毎週土日に実施されています。現時点では同一検定期間内で2回まで受験が可能です。
合格までの道のり、勉強方法
まずは受験級の単語を覚えることが必要です。英検®用の単語帳やアプリを使って効率よく覚えましょう。過去問や予想問題を解くことも有効です。無料で使用できる英検®公式サービスで学習することもできます。
- 過去問を解く
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英検®は過去問が公開されています。過去問を試験時間通りに解き答え合わせをしてみましょう。正答率を出すことで実力を測ることができます。また、間違えた問題は理解できるまでしっかり復習しましょう。
- 採点ポイント、模範解答を把握する
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Writingは自己学習がしにくいですが、採点ポイントが公開されていますので、事前に把握したうえで取り組みましょう。また、自分の書いた答えと模範解答を読み比べ何が足りないかを知ることも有効です。